« いつも通りが安心 | トップページ | Happy Birthday!! »

麻痺痛という厄介もの

映画“マラソンマン”に、椅子に縛り付けられた主人公が前歯に歯科用ドリルで穴を開けられる、という拷問シーンがあった。観ていてゾッとした。僕ならきっと、ドリルの歯が迫ってきた瞬間、「なんでも言います、話します~~!!」と、訊かれていないことまでベラベラと喋ってしまうだろう、と思った。

痛みは人の心理に大きな影響を与える。今でこそ、痛みの軽減に医学的にアプローチしてもらえる“ペイン・クリニック”が存在しているが、かつては「多少の痛みは我慢しなさい」などという台詞は当たり前。時には「痛いのは生きてる証拠。よかったじゃない」などと言われることさえあった。……親に、である。

脳出血の後遺症で困っているものの一つが、“麻痺痛”。麻痺しているのに痛いという言わばアンビバレンツな状態は、なかなかにストレスフル。いつもじくじくと痛んでいる麻痺部分に時々ピリッと疼痛が走ったりすると、「動きもしないくせになんで痛くなるんだ?!」と恨み事さえ言いたくなる。

気温と気圧の変化の影響が大きいのだが、概ね気温や気圧が下がる時に痛みが強くなる。……ものだと思っていた。が!一昨日、4月中旬並みに気温が上がったというのに、麻痺している左側、肘や肩や肩甲骨などが痛くてたまらなくなった。「おいおい、話が違うじゃないか!」と言いたいくらいだった。

麻痺痛。10年に及ぶ長い付き合いだが、まだまだ付き合い方がわからない面倒な奴だ。

Photo

寒くなるはずだった今日は、また痛みが強くなるのかと警戒していたが、気温はそんなに下がらず“いつもどおりの痛さ”に留まっている。

佐助は二階の和室だろう、と上がっていくと、案の定のんびりと日向ぼっこをしていた。

              by Kakky

“1969年。僕たちの宵山 ―昭和少年漂流記第二章―”の連載を始めています。

本日⑪アップデート済み。

|

« いつも通りが安心 | トップページ | Happy Birthday!! »

コメント

コメントを書く



(ウェブ上には掲載しません)




トラックバック

この記事のトラックバックURL:
http://app.f.cocolog-nifty.com/t/trackback/207308/69446995

この記事へのトラックバック一覧です: 麻痺痛という厄介もの:

« いつも通りが安心 | トップページ | Happy Birthday!! »