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IN&OUT

日本の玄関は、外と内の狭間にある“曖昧領域”。あるお宅の玄関まで入っても、まだお宅に正式に招き入れられたことにはならない。「まあお上がりください」と言われ、三和土に履き物を脱ぎ上がり框に足を下ろした時、初めて「お宅にお邪魔した」ことになる(…はず)。玄関という“曖昧領域”で応対するのは「玄関先での応対」ということになり、やや親しみに欠けるきらいがあり失礼に当たるのではないかと考え、「玄関先ではなんですから、まあお上がりください」などと、正式にお招きをする。しかし、それほどの用事があるわけでもなく気遣いされるのは心苦しい(上がってしまうと、お茶やお茶菓子がよういされるのが通例だし……)時は、「いや、こちらで十分です。時間もありませんし……」などとお招きを固辞することになる。しかし、それはそれで来訪を受けた側は、今一歩納得がいかない。心残りがある。「じゃ、せめてお茶でも……」ということになる。玄関を開けたらそこはもう家の中、という感覚の外国人には良くもあり面倒でもあるやり取りなのだろうが、他人への優しさや気遣いは、そんな“曖昧領域”で育まれていき、やがて作法やしきたりという文化となっていく。“小上がり”や“縁側”という物理的な“曖昧領域”を作る工夫は、建築様式を変えることにもなる。

“迎える”“送る”ことにある人それぞれの心の震えや昂まりを掬い取り、それを様式化することで安寧へと導く……。お盆にあたって、そんなことを思った。

Photo

チビと親父。一人と一匹の遺影が窓際に。ここだったらINもOUTも容易くできるだろう。

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一方、雷の予感に怯えたのか、佐助はKakkyからのOUTとKappaへのINの中間点、地下への階段の上から3段目で、睡眠の境目にいた。

             by Kakky

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