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答はいつも、現場にある!!?

丸紅から新社長がやってきて、石津謙介さんは会長に押し上げられた倒産の前年、春の終新社長と話す機会があった。

始業時間前、指定の喫茶店で二人きりで会った。S社長は、いきなりVAN社員に対する不満を語り始めた。

「倒産しそうな会社では、“再建策を若い人たちが組み立てレールを敷き、社長に機関車役を頼む”というのが筋のはずだが、この会社は、レールも自分で敷設して自分で機関車もやってくれ、と言っている。若い人たちのヤル気を感じない」とおっしゃる。その言葉に怒りを覚え、僕はこう切り返した。

「社長で来られて約半年間、名前と顔が一致する部長は今、何人くらいおられますか?」

「ほとんど覚えてるぞ」

「では、課長はどうですか?」

「10人くらいかなあ」

「それで、その下の若い社員のことがわかるんでしょうか?部・課長の厚い雲の下で、彼らのほとんどはヤル気満々で頑張っていますよ」

「本当か?本当にヤル気あるのか?どうも信じられないなあ」

「じゃあ、会ってみてください。直接、話を聞いてやってください」

「よし!いいじゃないか!会おう!君に任せるからセッティングしてくれ!」

S社長は、ポケットマネーでご飯をご馳走してくれるとまでおっしゃる。

人数の上限を訊くと、10人ということだったので、早速百貨店に販売員として派遣されている同期の中から10名を選んで電話した。

「日頃思っていること、考えていること、提案したいと思っていること、なんでもいいから自由に話してくれ」

という依頼に、最初は半信半疑だったが、みんな喜んで了承してくれた。

善は急げ、とS社長に報告すると、今夜、原宿・南国酒家、7時でどうだ?ということになった。

管理職の反発を受けたくないから内密にと、少し離れた場所で落ち合いタクシーで原宿・南国酒家に向かった。

10人一人ひとりに、それぞれ5~10分、話を聞いた。一人目から社長の目の色が変わった。箸袋に商社マンらしくカタカナでメモを取り始める。僕は手帳を持たないので、司会をしながら箸袋を3~4人分集めた。

10人の話を聞き終わると、S社長の目には涙があった。箸袋を僕に渡し「まとめて、レポートにしてくれないか」と言った後、みんなにこう宣言した。

「君たちの言ったことは、すべて正しい。すべて、必ず実現する。僕が約束する。苦しい状況だが、頑張ってくれ」

僕が、箸袋をポケットにねじ込んでいると、S社長は「君の言ってたことがわかった。もう一回やろう。頼むぞ」と言った。

次にまた10人、今度は丸井に販売員として派遣されている同期に集まってもらった。今度は、S社長が持参した紙片数枚のメモが残った。

課題は現場にはっきりと表れ、その解決策も現場に隠れている、と思った二日間だった。

実はその後、僕はちょっとした問題を抱えることになるのだが、それはまた……。

Photo

下から見上げる目は、不満を湛えているように見られがちなものだが、

Photo_2

正面から向き合うと、意外とまともだったりするものなのだ……。

“Its Too Late”by Carole King……すべては遅きに失していた話でしたが……

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昭和少年漂流記 (第三章“石ころと流れ星”短期集中再掲載!本日更新済み!次回は、21日予定)

60sFACTORYプロデューサーKakky(柿本)

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