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観光地、新三郷ららシティ ①

当然のことだが、新三郷ららシティは、まだまだ“郊外型大型ショッピングセンター”という観光地だった。

かつて、イオンが三菱商事と組んで出店攻勢をかけたダイヤモンドシティ(ダイヤモンドは、三菱がよく使う言葉)は、イオンモールの運営へと変わっていった。ダイヤモンドシティの賃貸収入で潤い、GMSへの意識が薄れていたイオンが本業に戻ろうとしたものの、GMSの時代が終焉へと向かっていることに気付き、“モール運営”へと戦略をシフトしていった結果と思われる。確かに、三菱地所を有する三菱グループは、ロケーション開発ノウハウには秀でているが、モール運営のノウハウはなきに等しい。時代は不動産不況に突入している。ロケーション開発が楽になったとなると、もはや三菱の手を借りる必要はない。

新三郷ららシティの核の一つ、ららぽーとは、1980年代初頭、船橋ヘルスセンター跡地に誕生。その後どんな紆余曲折があったかは知らないが、今は三井不動産が運営するショッピングモールとなっている。

おそらく、ダイエーを核としてスタートした船橋ららぽーとショッピングセンターには、不動産を持っているだけでショッピングセンター運営のノウハウもなく、ノウハウが蓄積されていくこともなかったのであろう。

一方、三井不動産は、元々大型開発を得意としていた企業。郊外に商業施設と住宅地を一体化させた“街作り”をすることで、他社にない独自のポジションを築いてきている。したがって、郊外型のショッピングセンターの開発・運営においては優位性を持っていると言えるのである。丸の内の再開発の中心になっていることに象徴される、都心型の三菱地所とは、その意味において一線を画している。

新三郷ららシティは三井不動産の手によるもの。 “シティ”という名前であることに、三井不動産のコンセプトと戦略が見てとれる。自らの傘下に収めたららぽーとをショッピングセンターとして組み合わせ、住宅開発と一体化させて開発していこうということであろう。新三郷は、要するに三井不動産の街なのである。

そして、新三郷というロケーションでの街作りのマーケティングも、ある程度想像がつく。ららシティは三井不動産の新三郷における“街作りマーケティング”の一端として生まれたものに違いないのである。

                        ‥‥つづく

60sFACTORYプロデューサーKakky(柿本)

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脳卒中それぞれ。リハビリそれぞれ。‥⑫

-初台リハビリテーション病院で出会った“リハビリの人たち”-

Sさんの退院予定は、僕に遅れること一週間。Fさんからの情報によると、お母さんと二人暮しのSさんは、お母さんの面倒を見ながらの通院になるだろうとのことだった。しかし、僕は“外来が一杯”と退院後のリハビリ通院がNGになったばかり。幸いにして僕は、Kapparの下調べと下打ち合わせのお陰で、成城リハビリテーション・クリニックへの通院が決まっていたが、初台が通いやすく望ましいと言っていたSさんの退院後のリハビリは心配だった。果たして、タイミングよく外来の枠は空くのか。

お住まいの場所を聞き、近くに安心して通えるリハビリ病院はないものか、まずKapparに調べてもらった。結果は、芳しくなかった。

退院の時、知り合った人たちに順番に挨拶をして回った時、Sさんには電話番号を渡し「初台が一杯で通院できない時は、遠慮なく相談してください」と申し出ると、Sさんは「ありがとうございます。大丈夫ですよ、きっと」と微笑んだ。通院の際の条件は?と尋ねると、バスはノンステップじゃないと乗り降りに自信がない。それぐらいかなあ。とのことだった。

退院後、ノンステップバスの運行状況やSさんの家から行ける範囲にあるリハビリ病院などを調べておいた。が、Sさんからの連絡はなかった。

約一ヵ月後、歯医者のドアを開けると、「あ!K(僕)さんだ~~!」という声が聞こえた。手摺に摑まりながら顔を上げると、Sさんの満面の笑みがあった。初台の外来に空きが出て、無事通院しているとのことだった。ほっとした。Sさんは、やはり自律の人だった。きっとお母さんのこともリハビリも、自分の力でゆっくりと着実にこなしているのだろう、と思った。帰りのバスの中、僕の頬はゆるんだ。

                   

           ‥‥次回は、“新三郷ららシティ」”レポート

60sFACTORYプロデューサーKakky(柿本)

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