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脳出血、半身不随、リハビリ‥。訪れた人たちの第一声。

「運がある人だから、死ぬことはないと思ったよ。絶対歩けるようになるって信じてるし‥‥」

「まあ、赤ちゃんみたいになったのね。“はいはい”から、やり直しだねえ」

「すごいスピードで突っ走ってた人だからなあ。スピードダウンして、ゆっくりやっていけばいいんじゃないですか」

「ぼ、僕は、何をすればいいんですか?」

「パソコン、左手もフルに使ってた?使ってなかったでしょ。じゃ、大丈夫じゃん。問題ないわよ」

「生き残っちゃったんだねえ。お金、どうしてるの?僕なんか、生き残ったら大変だと思うよ」

「相談に行って、朝まで飲みながら付き合ってもらって、その翌日だから、私のせいみたいで‥‥」

「何だ、頭は大丈夫なんじゃないですか。そりゃあ、よかった。宿題でも出しておこうかなあ」

「どんな感じだったの?予兆はあったの?僕も血圧高いんだよねえ」

「煙草、ここに置いておいてあげましょうか?」

「よっちゃんいか、持ってきたわよ。早く食べられるようになってね」

年半前。脳出血で入院。リハビリのために、初台リハビリテーション病院に転院。合計三ヶ月ちょっとの入院生活の間に訪れてくれた人たちの、記憶に残っている第一声である。

それぞれの人の個性が、よく表れている。すべて、思いやりのある言葉だと僕は思った。かなり笑わせてももらった。

恥ずかしい姿だとか、惨めな姿だと思わせるような言葉は、一つとしてなかった。それは、彼らにそんな目線がなかったからだろう。

障害を持った人や認知症(嫌いな表現だが‥)の人が姿を晒した時、それを恥ずかしいことだとする人は、その人の心根にそう見てしまう一種の差別意識があるからだと、僕は思う。

幸い、僕の周りにはそんな人はいない。人としての価値を見かけの変化や衰えで計る人と付き合いのないことは、幸せである。

60sFACTORYプロデューサーKakky(柿本)

60sFACTORY活動日記は、こちら。

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