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胸が痛む、「安い!」「安い!」の連呼!‥②.鮮魚の場合-2

‥つづき‥

安定供給できないことを前提として販売していく方法は、そう数多くはない。小売店は、販売の機会損失を恐れる(ちょっと行き過ぎの傾向はあるが‥)。料飲店も、しかりである。

しかし、消費者への直販にも問題点がある。包丁の世帯普及率が1本を割っている現在、魚のさばき方や魚種別の調理方法を知っている人は少ない。かといって、切り身や柵にしてパックするといった加工を加えるには一つの魚種あたりの量は少ない。加工すると、価格メリットもなくなる。で、観点を少し変えた。

かつてそうだったように、「旬の魚を楽しむ」。その楽しさ、楽しみ方を売ろう。と、考えた。

●漁師さんから直送される、新鮮で安価な旬の魚を、料飲店のメニューの目玉にできないか。季節によって瑞々しく変わるメニューがあることは、お客さんの楽しみにもならないだろうか。お店の人とお客さんの会話も弾むはず‥。

●小型スーパーの店頭でのイベントに適していないか。マグロの解体ショーといった、鮮度感のあるイベントは集客・誘客に力を発揮しているではないか。“漁師さんの料理”などとセットにすると、家庭のメニューにも変化が出るのではないか。お客さんの希望で、その場で魚をさばくサービスがあれば、もっといいはず‥。

●スーパーや百貨店店頭の「いつもほとんど変わらない品揃え」に、安心よりも不満を感じ始めている消費者に、ネット販売できないか。「今朝、こんなものが水揚げされました。いかがですか?」と、日々限定販売したらどうだろう‥。

どれも、たやすいことではない。しかし、捨てることを思えば、やってみる価値はある。なんと言っても、できれば楽しそうなことではないか。と、準備を始めた。

プライオリティを決めた。まず、小型スーパー店頭イベントから。1~2店舗とお付き合いをしながら、仕組みを充実。漁師さんや奥様方にも慣れていただく。その間に仲間を増やし、次は、料飲店にプレゼンテーション(営業活動)をして歩く。ネット利用は、その時点から始める。そして、うまくいけば、一般家庭への販売へと踏み出していくことを検討する。‥‥といった手順だ。

漁師さんと奥様たちに、店頭に来ていただくこと、店頭で“漁師さんの料理”を作りふるまうこと。大量旗を持ってきていただくこと。できれば、魚をさばくお手伝いもしていただきたい。などを、お願いして、僕はスーパーへのアプローチを始めた。百貨店にもお話した。

約半年粘ったが、だめだった。「面倒くさい」「経費がかかる」「売り上げの4割は、マグロ。少ししかない魚では売り上げ増は望めない」「水産会社とがっちり付き合っている。別ルートのお付き合いはできない」といったようなことだった。

自分の仕事をしながらだったことにも限界を感じつつ、諦めた。残念だった。漁師さんたちに、事情を説明して謝罪した。

ガソリン代が値上がりした時、漁師さんたちの笑顔を思い出し、胸が痛んだ。悔いの残る話である。

60sFACTORYプロデューサーKakky(柿本)

60sFACTORY活動日記は、こちら。

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