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春爛漫、終わりが近付くリハビリと日常‥‥①

相次ぐ来訪者とKapparお手製の「和風サムゲタン」に、ついついお酒もすすんだ金曜日の夜。事務所を後にしたのは、午前3時を回っていた。

寝つきはよかったが、久しぶりに胃が夜中に暴れた。ムカツいて眠れない。転々とした挙句ベッドを降りた。階下に下りて横になり、時計を見ると八時半。ええい、もういいや、と身を起こした。

Kapparが「おはよう!」と、いつもの元気な声で下りてきたのはお昼前。けだるいガーフィールドの目で目玉焼き、トースト、珈琲を用意してくれたあと、パソコンに向かう。仕事のスケジュールは、蛇腹のように詰まりつつある。

僕は不甲斐なくも、その横でコタツっ子。何か書こうと思うが、上瞼が落ちてくる。寝たり起きたりの後、晩ご飯をきっかけにやっと本格的に覚醒する。

と、さすがに表情に疲れが澱み始めたKapparがつつっと眠りに落ちてゆく。小さなコタツは、コタツっ子二人は収容しきれない。深夜直前「もうだめ!寝る!ん?寝てたよってか!」と一人突っ込みをしてKapparベッドへ。

コタツに残った僕は、またも胃の襲撃を受ける。医者が「この子は育たないかも」と言ったという胃腸は、軟弱で鬱陶しい。5時頃になってやっと眠った。9時半過ぎ、この日は疑いもなく元気一杯のKapparに起こされ、いつもの朝ごはんを食べる。しかし、またもうとうと。

不思議な夢を見る。金曜夜の会話の影響か、懐かしい店に懐かしいメンバー。いとおしさに胸が満ちていく時間と空間。ふと店の片隅を見遣ると、藤原紀香。ん?なんだ?そこに漂ってくる日常のイベントの香り。これはまがうことなき不滅の弁当メニュー玉子焼きの匂い。‥‥。夢か現か。藤原紀香と玉子焼き‥‥。

匂いは現実!と薄目を開けた時、「お花見に行くよ~」と起こされる。時計に目をやると午後二時。随分待ってくれていたようだ。

「お弁当持って行こうね」。見ると、テーブルの上に小さなお弁当と小さなポット。着替えも置いてある。

行き先は、500メートルほどのところにある實性寺。境内には枝ぶりに趣のある桜の古木が数本、緑の木々にゆかしくのどかに映えている。世田谷が田園地帯だった頃の風情の名残か、田舎で子供たちを足元に集め悠然と枝を広げていた大木を想う。その頃の目で見上げると、花曇の空が想いの外眩しい。

Photo_2 

写真を撮り、ベンチに腰掛ける。2年半の現実が、冷たく尻から突き上げてくる。スライドショーのように、半身不随から立ち上がるまでのシーンが、その時々の色を帯びて浮かんでくる‥‥。

              

60sFACTORYプロデューサーKakky(柿本)              

60sFACTORY活動日記は、こちら。

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