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胸が痛む、「安い!」「安い!」の連呼!‥①.ファッションの場合

“フェアトレード”という言葉や概念は、どこへ行ってしまったのだろうか?「安い!」「安い!」の連呼を耳にし目にすると、生産者の苦労を思い胸が痛む。

GMS(大型スーパーチェーン)の衣料品の値下げを、声高に「すご~い!お得~!」とコメントしている姿をテレビ画面で見かけると、チャンネルを変えてしまうほど苦々しい。

知られていないことではあるが、GMSのファッションの掛け率(仕入れ率)は、40%程度。60%程度が粗利益率となっているのが通常。価格の半分以上がお店の利益という、ちょっと信じ難い価格構造になっている。メーカーは、価格の40%の中から利益を確保することになる。概ね店頭価格の15~20%でメーカーは仕入れているという計算が成立する。どこか不自然だと思うのは、僕だけではないだろう。

素材(原反/織物)は、高度にマニュファクチャライズされているものは、量がまとまればかなり安い。手漉きの和紙とロールで生産されるトイレットペーパーくらいの差がある。

モノ作りのコストで最もウェイトの高いのは、つまりは人件費。安価にモノ作りをしようとすれば、人件費の安い場所で生産せざるをえなくなる。

中国からベトナム、タイへ。そして、バングラデシュへ。消費国家(先進国)のブランドは、より安価な生産基地を求めて移動し続けている。そして多くの場合、安価に生産できるメリットは、メーカーと流通が享受しているに過ぎない。

ブランドの包装紙にくるまれた、発展途上国の一日1,000円にも満たない労働力に依存してできあがった商品を、我々は有難がっているのかもしれないのである。とても、フェアと言える状況ではない。

そして、さらに悲しいのは国内の優れた技術や熟練の技が、コスト高という理由で使われなくなっていくことである。産業の空洞化は今に始まったことではないが、優れた技術が使われずに錆付いていくのは、いかにも悔しい。まるで、休耕田を見る思いだ。

センスがよく、高品質で、安全で、安価な物‥‥。そんなものは、存在するはずもないのだ。応分な負担を覚悟した消費者こそ、賢い消費者であり、そんな消費者が増えなければ、フェアトレードは絵に描いた餅のまま。情報を積極的に開示することが、生産者の常識として定着することないだろう。

尽きることのないメーカーの不正は、フェア精神のない消費者が生んでいる要素もあるのだと、僕は思うのだが‥‥。

60sFACTORYプロデューサーKakky(柿本)

60sFACTORY活動日記は、こちら。

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