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情報不足?!脳卒中という病気とその後。②

真屋順子さんと大島渚監督のTVドキュメンタリーでは、真屋さんのご主人高津さんの言葉と大島監督の言葉が象徴的に使用されていた。

高津さんの言葉:「新しい回路を見つけようね」(真屋さんに語りかけた言葉)

二度目の発症後、リハビリの経過が思わしくない妻真屋順子さんに、これから二人で生きていくための姿勢を語った慈愛に満ちた言葉だ。共に歩んでいこうという、愛情に裏打ちされた強い意志がある。

大島監督の言葉:「これからは、周囲の人間にとって風のような存在になりたい。爽やかな、心地よい風のような‥‥」(ご本人の手になる文章‥原文のままではないかもしれない)

自立して生きていくことができない存在であることを痛烈に意識しつつ、人の存在に意義があるとすれば、周囲の人(特に、身近な人)に何をもたらすことができるかということにあると考えた挙句の言葉であろう。邪魔にならず心地よい、そして、存在を自己主張しない風、‥‥。今の大島監督の境地そのもののように思える。

前者は介護する側、後者は介護される側の言葉。ではあるのだが、介護する側の人の努力があってこそ、介護される側の意識も開放されていくことに変わりはない。

以前、本ブログで「介護される側の論理」に触れたが、それも介護(あるいは支援)あってこそのもの。障害を持つ者が、一人で生きていくことは、決してたやすいことではない。

風は空気に外的力が作用して生まれ、外的力の強弱によって、そよ風から烈風まで、その姿を変える。自ら姿を選べない風が、心地よいそよ風でいることができるのは、外的力がやさしく作用しているからに他ならない。大島監督が行き着いた境地は、妻の小山明子さんと共に辿り着いた境地なのだ。

そんなことを思いながらドキュメンタリーを見ていたら、涙が流れてきた。しかしその一方で、いつもの疑問も頭をもたげてきていた。

「経済的には‥‥?時間はどうやって作っておられるのか‥‥」

人に何かをしてあげようとすると、お金がかかる。してあげたいと思えば思うほど、お金は必要になってくる。そして、必要なお金を得ようとすれば、時間を必要とする。介護や支援に必要な時間を割かざるを得ない‥‥。幼児保育と同じだ。

そこが、知りたい。 と、思った。

          つづく

60sFACTORYプロデューサーKakky(柿本)

60sFACTORY活動日記は、こちら。

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