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スーパー、東西の戦い③…イオン・グループの戦略

一気に全国制覇を目指すダイエーに対して、「ドミナント戦略」によって特定エリアの圧倒的な支配を目指すイトーヨーカドーの戦いは、イトーヨーカドーに軍配が上がる。

それは、広い中国を大都市という“点”を手中に収めることで徐々に中国支配を拡大できていたかのように錯覚していた大日本帝国陸軍(関東軍)に、長征(大逃避行)の後農村部を着実に手中に収めた中国共産党軍(人民軍)が、やがて勝利を収めたのに似ていなくもない。

ジャスコもまた全国支配を目指して展開していったが、その戦略は異なっていた。異なる戦略を採らざるを得なかったとも言える。

ダイエー、イトーヨーカドーが共に“一党支配”を標榜していたのに対し、ジャスコの戦略は言わば“連立支配”。ダイエー、イトーヨーカドーに追い詰められたリージョナル型ストア等を傘下に収め、グループを形成することで対抗していった。

ジャスコ(以下、イオン・グループ)の戦略を示す好例は、現在はイオン・グループの一員となっているヤオハン。ヤオハンは、宗教的信念とダイエー中内総帥的志向性を持った和田一夫氏が短期間に大成功と大凋落を見せてくれたチェーンだが、核となる店舗の業績は最後まで悪くはなかった(はず)。店舗として成功したからこそ成長できたのであって、失敗の要因は、経営の判断ミスに尽きる。倒産後経営を引き継ぎ、不振店舗の閉鎖と業績安定店舗への注力を行えば、業績の回復は難しくはない。しかも既に存在し、周辺の生活者に定着している店舗の心機一転巻き返し作戦は、地元では歓迎される。

このように、業績のいい店舗を有しているにもかかわらず経営に行き詰まった小型のチェーンを傘下に収め売上実績を上げつつ拡大して行くという戦略は、資金調達もしやすく、しかも展開が速い。

かくして、共に自力で大型店展開を志向していたダイエー、イトーヨーカドーが息切れや行き詰まりを経験している間隙を縫って、イオン・グループはその勢力を拡大していった。それは、関東軍や人民軍に対して中国国民党が採った軍閥を束ねる戦略に似ているとも言える。(国民党の敗北要因は、イオンの持つ危険性に似ている?!)

ダイエーがつき、ヨーカドーがこねし天下餅、座りしままに食うはイオン……。

ちょっと、オーバーか……。まだ、イオンが天下餅を食ったとも言えないし……。

                             つづく

60sFACTORYプロデューサーKakky(柿本)

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