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介護する人たちの、心の汗‥‥。

連日の猛暑。週に2~3度のスコール。心配してくれる友人たちに言っていた、暑いくらいが身体の動きがいい、という言葉が強がりのように思えてくる日々である。

会社に毎日行くことが社会復帰とは限らない。無為に過ごしている時は、自宅にいても、会社にいても、実態は同じ。人のために何を為すべきかを目標とすることができ、それを実践していくことができるようになり、多少は上げることができた成果を評価され、その成果によって少しは助けられた人たちから感謝される‥‥。それを社会復帰と言う。

と、思っていた。特に、まだ二足歩行さえ覚束ない頃は、強くそう思っていたような気がする。しかし、身体の機能も人それぞれ。健康という概念さえ怪しいものだと思うようになるにつれ、肩の力が抜けてきた。

もちろん、病床で最初に思った「なんとか、一人でひっそり生きていこう」などということが実態として現実のものになっていたら、肩の力が抜けた、などと暢気なことは言っていられなかったことだろう。しっかりと、しかもひょうひょうと支えてくれる人や友人たちがあってこそのことである。終わらないかもしれないモラトリアム‥‥。その中で、いつも誰かに何かしてあげたい、と思い続け、小さなことでも日常の中でしてあげ続けること。それは、身体が不自由でも可能だ。

ごくわずかのお金でも構わないから、一緒に楽しいことに使う。どんなことが楽しいか、まず考える。費用を抑える工夫を、惨めな気持になるのではなく、楽しんでみる‥‥。

介護する人にとって、介護される側の人の終わらないかもしれないモラトリアムは、終わることのない負担になりかねない。暑い!と動きにくい身体をよじる介護される側の人の汗を拭きつつ、とめどない心の汗をかいている人も多いことだろう。いつか次の目標や経済活動への門が開くまで(起きないことかもしれないが‥‥)、いかに日常の些細なことに共通の楽しみを見出していくか。‥‥。それは、共同作業で行っていくべきものだ、と改めて思う猛暑の日々である。

60sFACTORYプロデューサーKakky(柿本)

60sFACTORY活動日記は、こちら。

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