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リハビリ日和

初台リハビリテーション病院5F、ほとんどが一般病室(4人部屋)のフロアの一角、食堂スペースの廊下よりのテーブルが、なんとなく僕、Fさん、Sさんの指定席になっていた。いつも笑いが絶えなかった。2006年、晩秋から初冬にかけての2ヶ月は、瞬く間に過ぎた。車椅子で入院した僕は、杖に頼りながらも、歩いて退院した。それから、1年と3ヶ月。様々な環境の変化に洗い流されることもなく、いい人たちに支えられて、「変わらないねえ」と久しぶりに会った人に言われるKakkyでいることができている。

時には、身体の動きの悪さや痛みに心が澱んでしまうこともあるが、「僕は、変温動物になりました」と親しい人たちに言っている通り、気温と好天に恵まれさえすれば、歩行の不安も身体の痛みも減少し、心の澱みなど瞬時に一掃されてしまう。寒さこそ大敵。暑いくらい暖かい方が望ましいのである。元来、晴れ男で夏男の僕としては、変温動物も悪くはない、というところ。

初台リハビリテーション病院5Fの食堂から窓外の景色を見ては、病院内の環境に恵まれているのをいいことに、寒風が吹き荒れ始めると「いやあ、今日はリハビリ日和ですねえ」などと笑っていたのを思い出す。ゴルフが大好きだったというFさんなどは、晴れ渡った景色には「今日は、リハビリには向かない日ですねえ」と、渋面を隠さなかった。今はきっと、晴れた日を素直に喜ぶ変温動物になっているはず。まともな話である。

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退院数日前、美容家のかづきれいこさんのパーティに出かけた。「脱走するぞ~」と叫びながら、エレベーターに乗った。会場への往復はタクシー。会場内をぽつぽつと歩くたびに、不安が募った。お酒を飲んで、記念写真を撮られながら、これからどうしよう、と内心思った。

25年以上も愛用していたマドラスチェックのジャケット(写真のもの/少し関わっていた新ブランドの製品)を思い切って捨てたのは、このパーティの後だった。

60sFACTORYプロデューサーKAKKY(柿本)

60sFACTORY活動日記は、こちら。

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