« 追憶の「プレイダンテ」 | トップページ | “新”大家族主義ー団塊世代の新しい生き方!? »

丸裸にされる!?団塊世代

4月、水ぬるむ季節の本格的な到来だ。街には新入社員の一群が、「ドブネズミ・ルック」復活を思わせる黒ずくめの、ちょっと“お水”なスタイルで行き来し始めている。そして、静かに大きく動き始めたのが、団塊世代。2007年。所謂「2007年問題」の始まりである。70兆円とも80兆円とも試算される団塊マーケットへのアプローチも本格的に始まりつつある。

しかし、その実態と可能性はいかがなものか。最初に試算して見せたのは電通だったように記憶しているが、向こうに見えるマーケットの規模と可能性を指差してみせ、そこへ向けての先行投資をコミュニケーションから始めよう、と提案するためのバックボーンを自ら構築したかのように見える。要するに、「広告代理店にとっておいしいビジネス・チャンス」作りのように見えてならない。70兆円、80兆円の市場規模かのように言われる団塊マーケットの実態は、もっとはかない。退職金、預・貯金、有価証券から保険まで含めた金融資産は、おそらくその規模に達するだろうが、果たして、それは積極的に消費されていく種類のものだろうか。

人生80年の時代。60歳から始まる20年を、ただ夫婦が生きていくだけでも7000万円程度が必要となる。おまけに、破綻の崖っぷちにある年金制度と健康保険制度。人口の多い団塊世代が踏みとどまっていた一歩を追い落とすことになるかもしれない。社会保障がやせ細っていく中、医療、介護など、「できるだけ、自前で頑張ってね」と言われ、一方では消費税アップが生活費を圧迫していく。20年を7000万円、では不足かもしれない。

そんな不安を内に抱えながら、とりあえず3~5000万円(退職金を含めて)のお金を目の前にしている団塊世代の耳に、そっと囁きかけてくる「ちょっと殖やしましょうよ」の声。とりあえず、子供のいなくなった住まいのリフォーム、久しぶりの夫婦水入らずの海外旅行、夫婦で休日にお出かけして楽しむ小さな贅沢‥‥。その費用を差し引くと、確かに確実な利殖は魅力的だ。利殖に確実性など期待してはいけない、とどこかで知りつつ、ついふらふらと傾いていく。

それは、バブルの頃の銀行・証券の組織的な詐欺を思い出させる成り行きである。巧妙な詐欺師軍団も登場してくるだろう。豊田商事事件は、過去の話ではなくなるかもしれない。まずいことに、「大丈夫。知識も、判断力もある」との自意識が強い団塊世代のこと。むしろたやすく被害者へと落ちていくだろう。

お気をつけ召され!団塊世代は、あおられ、持ち上げられ、身ぐるみはがされようとしているのかもしれないのだ。事業は下手でも金儲けはうまい20代、30代が、舌なめずりしている音が、ほら‥‥。

  60sFACTORYプロデューサー KAKKY(柿本)

  60sFACTORY活動日記(企画・打ち合わせの現場から)

|

« 追憶の「プレイダンテ」 | トップページ | “新”大家族主義ー団塊世代の新しい生き方!? »

コメント

コメントを書く



(ウェブ上には掲載しません)




トラックバック

この記事のトラックバックURL:
http://app.f.cocolog-nifty.com/t/trackback/207308/6080292

この記事へのトラックバック一覧です: 丸裸にされる!?団塊世代:

« 追憶の「プレイダンテ」 | トップページ | “新”大家族主義ー団塊世代の新しい生き方!? »