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VANが仕掛けた?!みゆき族

「週に1日はスポーツを」というキャッチが、やけに新鮮に響いた「We Love Sports」キャンペーンや、すべてアメリカ製の大工道具をプラスティックの型の中にはめ込み、「カーペンターズ・キット」としてプレゼントしようというキャンペーン‥‥。VANのキャンペーンは、ある意味では、その製品よりもおもしろいものだった。しかし、大先輩諸氏のお話を聞いていると、それはVANが誕生した頃からDNAとして持っていたことのように思えてくる。

昭和30年代の前半、VANは、日本橋に本社を構えていた。「日本橋時代」と言われる、いわばVANのファッションや企業のあり方が培われた時代だ。VANは、まだ時代の寵児ではなかった。戦後数多く生まれた服飾メーカーの一つ、IVYも大人のための正統派アメリカン・トラディショナルウェアとして生産・販売されていた。それを歓迎した若者たち、くろすとしゆきさん、穂積和夫さんたちが強く関わるようになり、VANは、若い層を明確に意識し始める。若者がファッションに目覚め、VANがそんな若者たちのためのブランドとして覚醒していった頃のことである。

入社してしばらく経って、商品企画に転属となった谷さんは、仕事が終わると、仲間と夜な夜なある行動をとるようになっていた。VANの製品に身を包み、グループでみゆき通りにたむろすることだった。なんとなく、ただいるために、谷さんたちVAN社員は、毎晩みゆき通りに出かけたのである。命令されてのことではなかった。もっと広めたい、その一心だった。手にはVANの袋を持ち、時には警官の目を盗み、懐に忍ばせたVANのステッカーを、道路脇の策や電柱に貼ったという。

見事なプロモーションである。OOH(Out Of Home)の手法としても優れている。やがて、谷さんたちの継続的な努力は報われた。「みゆき族」の誕生である。名付けられ、マスコミが取り上げた時点で「族」は誕生し、その数を増していく。VANが、時代の寵児になる始まりだった。

              60s FACTORYプロデューサー KAKKY

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コメント

昨日はありがとうございました。通りを間違えて「みゆき通」から離れご迷惑をお掛けしました。「急がば廻れ」 Walk Don’t Run でした。みゆき族!誕生ストーリーまさに谷さんそのものですね。倉敷プロジェクトうまく行くといいですね。

投稿: ハゲアメリカーノ | 2007年3月23日 (金) 17時12分

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