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BDシャツ&60年代、青春の幕開け

ボタンダウンシャツ

BDシャツ(ボタンダウンシャツ)の襟をボタンで留めるようになったのは、多くの洋服のディテールがそうであるように、合理的かつ機能的理由によるものだった。起源は、イギリス。これもやはり多くの洋服のディテールがイギリス起源であることと同じである。ポロ競技をしている時、風で襟が喉元ではためくのが邪魔で留めたものらしい。ポロシャツができる前のことであろう。その機能的価値を認めた人たちが追随。やがて、定着していったものと聞く。その機能性に着目したのがアイビーリーグの学生たち。BD仕様であれば、ラフに(スポーティに)着こなせるばかりか、洗いざらしにネクタイをしても様になる。イージーケアで、学生にはもってこいなのだ。こうして、BDシャツは、アイビーリーグの学生の必須アイテムとなっていったのだ。

やがて、ウォールストリートへと巣立っていったアイビーリーグの学生たちは、彼らの誇りと合理的なアメリカ文化の独自性をBDシャツに込めて、社会人として着こなした。学生の必須アイテムは、一流ビジネスマンの証となる着こなしへと高められていったのだ。

60年代、青春の幕開け

アメリカンポップスで開かれた音楽への扉は、次々と新たな世界への扉も開いてくれたようだった。中学校入学と同時に、当時の花形スポーツ卓球を始めた僕は、一ヶ月に約1センチも伸びる身長に追いつきそうにもない幼稚な心に生まれた淡い恋心をもてあましていた。入学間もないある昼休み。弁当に入っていた牛肉に、うれしくていきなりかぶりついた僕は、その安物の固さに手間取っていた。一口にはやや大きい肉片を噛み切ろうと悪戦苦闘した挙句、えい!と押し込んだ瞬間誰かの視線に気づき目を上げると、そこにAさんの笑顔があった。恥ずかしい姿を盗み見られたと感じた僕は、小さな怒りを覚えた。僕は、彼女をしばし睨もうとした。その瞬間、Aさんは、ひらりと顔の向きを変えた。僕の中には、彼女の笑顔の印象だけが残った。顔が紅潮していくのを感じた。それは、羞恥によるものだけではなかった。それからというもの、僕は、いつもAさんのことを想うようになっていた。

夏休み間近。近所の遊び友達と、まだ遊泳許可の出ていない川に出かけ、人目につかない場所で泳いだり魚を取ったりするのが日課になっていた頃、僕の家では大事件が起きていた。「テレビ買おうか」。父親が言った一言が、大きな波紋を巻き起こしていたのだ。

                                    60sFACTORY プロデューサー Kakky(カッキー)

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